ごあいさつ
令和6年1月1日に起きた能登半島地震では、享誠塾でも大きく揺れ、子どもたちや私たち職員は一旦体育館に避難し不安な時間を過ごしました。余震が続き、緊急地震速報が流れると再びビックリする子どもたち。ちょうど白山市の大型スーパーに出かけていて、帰ることが出来ずにしばらくその場で過ごしたホームもありました。そして震災から8ヶ月、南海トラフなど各地で地震が相次ぐ中、改めて防災に関する意識を高めていくことが必要だと感じています。現在幼児から高校生まで32名の子どもたちが令和3年4月に開設した「享誠塾 長坂ホーム」を含め5つのホームに分かれて生活しています。私たち職員は毎日の関わりの中で子どもたちが「大切にされた」と感じる時間を積み重ねていきたいと思います。
夏休みももうすぐ終わります。今年の夏も子どもたちとたくさんの思い出を作ることが出来ました。ラジオ体操や幼児海水浴、フロアやホームごとのキャンプ、風鈴とうちわを作りみんなで楽しんだ夕涼み映画会、お楽しみ旅行は1泊でジブリパークを満喫してきました。様々な行事や毎日の生活の中で、それぞれの子どもたちが1歩成長したと感じる夏になりました。こうしてみんなが元気に新学期を迎えることができ、本当に良かったと思います。
さて、もう一つ大きなニュースがあります。それは享誠塾の建て替え工事です。ずっと延期になっていましたが、いよいよ今年度にはスタートすることが出来そうです。敷地内に4棟の居住棟と新たな管理棟を建設する予定です。退塾した後も享誠塾が子どもたちの「ふるさと」として安心して気軽に帰って来られる場所が令和8年秋には完成します。
令和6年8月
社会福祉法人 享誠塾
塾長 北川 茂樹